紀伊國屋書店ららぽーと横浜店「私たちの萩尾望都フェア2025」

紀伊國屋書店ららぽーと横浜店の「メッシュ~融合するアート 私たちの萩尾望都フェア2025」に行ってきました。

紀伊國屋書店ららぽーと横浜店

2023年2月9日~4月10日に開催された「世代をつなぐ表現者 私たちの萩尾望都フェア」に続き、2年ぶりに再び紀伊國屋書店ららぽーと横浜店では萩尾望都フェアを開催。それが「メッシュ~融合するアート 私たちの萩尾望都フェア2025」です。

「メッシュ プレミアムエディション」発売に合わせ、2025年4月10日から開催中です。でも会期終了時期についてはどこにも書かれていないんですよね。しばらくはやってるのではないでしょうか?

さて、フェアは書店の入口の2本の柱から始まります。「メッシュ プレミアムエディション」上下巻の表紙です。大きい!

入って「Cゾーン」方向に進んでください。複製原画が柱2本分に展開。まずは「メッシュ」。

「トーマの心臓」と「ポーの一族」青のパンドラです。

この壁に拙サイトの長~い年譜が印刷されて載っています。もう少し短いバージョンつくった方が良いのかもと思ったりもしました。

次は本です。3台の棚で1架、萩尾先生の本及び関連本が並べられています。

右から。SF棚です。「11人いる!」「スターレッド」「百億の昼と千億の夜」「銀の三角」「マージナル」「あぶない丘の家」「A-A’」「ウは宇宙船のウ」「AWAY」「バルバラ異界」「海のアリア」「ピアリス」のほか最近の雑誌「SFマガジン」やアンソロジー「SFマンガ総特集」など。

フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」、ジョン・ウィンダム「トリフィド時代」
「百億の昼と千億の夜」原作者の光瀬龍の「たそがれに還る」
「AWAY」原案の小松左京作「日本沈没」「復活の日」「果てしなき流れの果に」
「ウは宇宙船のウ」原作のレイ・ブラッドベリ「何かが道をやってくる」「10月はたそがれの国」「華氏451度」

センターは「ポーの一族」「トーマの心臓」プレミアムエディション。
「訪問者」「11月のギムナジウム」「ケーキケーキケーキ」「10月の少女たち」「ルルとミミ」「この娘売ります!」「感謝知らずの男」「フラワーフェスティバル」「ローマへの道」「山へ行く」「半神」「恐るべき子どもたち」「ゴールデンライラック」「とってもしあわせモトちゃん」「メッセージ」「イグアナの娘」「完全犯罪」と小学館文庫&白泉社文庫。全部紙で在庫があることに深謝。「王妃マルゴ」「レオくん」「なのはな」なども見えます。

トーマス・ローレンス「ランプトン少年像」の絵も。
原作本、ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」。

萩尾先生が影響を受けたというヘルマン・ヘッセ「車輪の下」「デミアン」「少年の日の思い出」、平野敬一「マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡」、池田潔「自由と規律 イギリスの学校生活」。三木成人「胎児の世界」は『現代思想』で萩尾先生が書評を寄せています(「一瞬と永遠と」に収録)

萩尾先生の特集本、新潮社「萩尾望都 作画の秘密」、NHKの「100分de萩尾望都」、河出書房新社の「文藝別冊 総特集・萩尾望都」。永井均「マンガは哲学する」には「半神」や「A-A’」について触れられています。
恩田陸「愚かな薔薇」は文庫のみですが、単行本の帯(全面帯なので表紙カバー)を萩尾先生が描かれていました。

あとはアンソロジーですね。「出会いと別離」(青い鳥)、「家族の情景」(小夜の縫うゆかた)、「あやしい隣人たち」(ビブラート)、「姫と王子とロマンスと」(海の青)、「99万粒の涙」(金曜の夜の集会)。

そして左の棚は今回メインの「メッシュ プレミアムエディション」上下巻。最近の作品として「残酷な神が支配する」。また最新の特集本として「萩尾望都という物語」「萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界」の2冊の女子美本。「私のマンガ講義」単行本と文庫本、河出書房の対談本シリーズや「一度きりの大泉の話」など。

おもしろいのが2024年9月の萩尾先生のトークイベントで先生が紹介された本が一部あります。手塚治虫「新選組」、ケン・フォレット「光の鎧」、よしながふみ「環と周」ほか、「99%離婚 モラハラ夫は変わるのか」「妻が口をきいてくれません」も。

萩尾先生のイラストを使った、井上ひさし「水の手紙」、夢枕獏「花歌舞伎徒然草」。
畠中恵「しゃばけマンガ」はアンソロジーになるかな。
萩尾先生のエッセイ「思い出をきりぬくとき」、小説「美しき神の伝え」、童話集「銀の船と青い海」

「残酷な神が支配する」のタイトルに影響を及ぼした、イエイツの詩集「イェイツ詩集」「ケルトの薄明」。影響というか、毒親という言葉を広めたスーザン・フォワード「毒になる親」。

メッシュの絵に出てくるユトリロやルノアール、ルドン、ゴヤ、ピカソなどの本も。谷川俊太郎「クレーの天使」はパウル・クレーのお話ですね。

本や複製原画にキャプションがたくさんついているのですが、全部上げてしまうとネタバレになってしまうので、少しだけピックアップします。「メッシュ」に出てくる絵のお話。

「春の骨」に出てくるシャガールの「嘆きの壁」

「謝肉祭」の冒頭に出てくるピエロの絵はエッシャーのだまし絵の影響があるのかもと。

ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」は第1作の「メッシュ」で登場します。

パウル・クレーは「革命」で登場します。「ルゥの近くの公園」「大聖堂(東風風の)」「花のテラス」

この辺にしておきます。ららぽーと横浜への行き方は前回詳しく書きました。今回も私は横浜市営地下鉄ブルーライン「都筑ふれあいの丘」駅からバスで行きました。15分くらいでした。横浜駅からブルーラインに乗る場合は「センター南」からバスに乗る方が行きやすいと思います。鴨居駅からというのは考えませんでした。徒歩だとちょっと遠いので。一番いいのはやはり車ですね。

紀伊國屋書店ららぽーと横浜店の萩尾望都フェア(2023.03.20)

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