1980年~1984年に『プチフラワー』で連作された萩尾望都作品の中でも中期の傑作「メッシュ」が紙で帰ってきます。ハードカバー、白泉社文庫、パーフェクトセレクションの形で発売されていました。2024年に電子書籍化、2025年の春にはプレミアムエディションで再び紙で刊行されます。プレミアムエディションは「ポーの一族」「トーマの心臓」と刊行されていて、「メッシュ」が第3弾となります。


プレミアムエディションは原稿から再度印刷をかけるもので、当時の印刷では映らなかった細い線やトーンも見えるようにしてくれます。雑誌掲載時のカラーも再現。なんと言っても雑誌(プチフラワー)と同じB5サイズなのが嬉しい。
ハードカバーで7冊、文庫版で3冊のものを2冊で、ということでとても分厚くなるだろうなということは予想できますね。
上巻の収録作品は
・メッシュ
・ルージュ
・ブラン
・春の骨
・Plan de Paris
・モンマルトル
・革命
・MOVEMENT
下巻の収録作品は
・耳をかたむけて
・千の矢
・苦手な人種
・謝肉祭
・シュールな愛のリアルな死
・船
上下巻とも予告カットなども収録されるそうです。
初見の方にはハードルの高い価格帯かもしれませんが、ハードカバーがボロボロになってしまった萩尾ファンにとってはお手頃とも言えましょう。楽しみです。