「少女マンガはどこからきたの?―「少女マンガを語る会」全記録」刊行

2023年6月2日「少女マンガはどこからきたの?―「少女マンガを語る会」全記録」が刊行されます。
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萩尾ファンにはおなじみの山本順也氏が飯田先輩とともに小学館のマンガ雑誌立ち上げからの歴史を語っています。集英社講談社からは後発でマンガ家の取り合いだった頃のお話をされています。 デビュー当時、萩尾先生が講談社で没になった原稿を「全部載せてやるよ」と順也さんに言われて小学館に移籍した、その背景がわかるお話です。

順也さん、漫画家さんの方からのお話は出ていますが、ご自分がされてきたことはご自身では公にあまり話されなかったので、この本が市販されてありがたいです。発言が出版されるようなことは極力避けておられましたが、内々では一度話し出すと長いのがこの本でもよくわかります。ほかの人が口を挟む余地あまりなかったんだろうなぁ、らしいなぁと。第2回「少女マンガはいかに編集されてきたか」のp120~になります。

図版や注が多く、素晴らしい研究書です。今後は少女マンガの基礎研究書として欠かせない本だと思います。私のような一般人でも少女マンガ好きなら「とりあえず全部読んでおいた方がいいな」と思わせる本です。

私は全然たいしたことしてないのですが、編集協力に名前があったので、前回(私家版)のときと同様、ご恵投いただいてしまいました。今回は普通に買えるので買うつもりで予約していたのですが‥。編集された方々、出版に尽力された方々に心から感謝します。ありがとうございました。

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