漫画家協会チャンネル 萩尾望都先生インタビュー#4 書き起こし

日本漫画家協会が運営するYouTubeの番組「漫画家協会チャンネル」に萩尾先生が登場されましたので、そのインタビューを書き起こしました。(敬称略)

公益社団法人日本漫画家協会チャンネル
萩尾望都先生インタビュー
第4回:2023年4月28日アップ

萩尾望都/特別対談ゲスト:きたがわ翔/司会進行:森川ジョージ

1970~80年代当時の少女漫画雑誌の傾向

きたがわ:僕はその、萩尾先生がもし『別マ(別冊マーガレット』でデビューしてたら、『別マ』の雰囲気もすごい変わったのかなって思ったんですよね。
萩尾:いや、むしろ“『別マ』のムードに合わせてくれ”っていうふうになって、私が少し変わったかもしれないです。でも『別マ』は、やっぱり美内すずえさんとか和田慎二さんみたいな、冒険ミステリー系もずいぶん入れていたから、意外とちょっと知らないふりして、そっーとSF描けたかもしれない。
きたがわ:でも、なんか萩尾先生自体も、結構なんか『りぼん』を読んでらしたって、僕聞いてて。
萩尾:『りぼん』も『なかよし』も読んでいました。その頃、手に入る少女雑誌ってそんなにたくさんなかった。7冊ぐらいしかなかったのかな?
きたがわ:『りぼんコミック』っていうのが当時あって。
萩尾:一時ありましたね。
きたがわ:あれがすごくその、わりとマニアックなチャレンジ作品を皆さん描いてましたね。だからあそこでだったら、多分萩尾先生めちゃめちゃなんか描けたんじゃないのかなと。
萩尾:でも『りぼんコミック』がその後の『ぶ~け』の方に変化していくんですよね。ちょっとお姉さん系の…
きたがわ:あーそうですね。『りぼん』が『りぼんデラックス』っていうのを出して『りぼんデラックス』が『ぶ~け』になってくんですね。
萩尾:よく、ご存知で。はい。
森川:マニアックすぎてついていけねぇよ、もう。
萩尾:編集者会議みたいになってく、だんだん。
きたがわ:結構『りぼんコミック』で、その山岸凉子先生が「白い部屋のふたり」(初出:1971年2月号)あと、もりたじゅん先生とか「うみどり」(初出:1970年6月号)とか。当時の少女漫画ではありえないぐらい大人っぽいの描かれてて。
萩尾:そうですね。面白かったですね、あそこら辺は。
きたがわ:あの当時の『りぼん』結構すごかったなと思って。『りぼんコミック』だと汐見朝子先生とか、のがみけい先生とかデビューされたりとか。
萩尾:ささやななえ(現:ささやななえこ)さんとか。
きたがわ:末永あや子(現:末永史)さんとか。
萩尾:あの人が表紙描いてたんだっけ?
きたがわ:そうです、表紙描いていました。後々“末永史”ってペンネームで『ガロ』とかに描き出してびっくりしちゃった。
萩尾:あ、そう!ガラっと画風変えてびっくりしました。で、あの方の画風を変えた後に、土田よしこさんが出てきて。
きたがわ:そうです、そうです。土田よしこ先生、僕、すごい好きでしたね。なかなか少女漫画家さんでああいうギャグ描ける人いなかったんで…
萩尾:インパクト、バーンとありましたよね。
きたがわ:ありましたね。「きみどりみどろあおみどろ」とか、あと「つる姫じゃ~っ!」とか。あと、「わたしはしじみ!」とか(笑)。で、なんか「あさりちゃん」が出た時「わたしはしじみ!」のイメージなのかなと思ったり(笑)。ちょっと話が脱線してすいませんね。
萩尾:少女漫画のギャグの系譜というテーマ…

萩尾先生の初期の作風について

きたがわ:そうですね。萩尾先生も結構初期の頃、かなりコメディとかも描かれてらして。「ビアンカ」の前までは結構わりとスラップスティックな感じのものが多かったと思うんですけど…。
萩尾:そうですね、はい。
きたがわ:あれは結構やっぱり編集さんの指導があったのですか?
萩尾:シリアスな作品は全部ボツにされて、ギャグコメディだけOKが出たもんで。もっと私のギャグが面白ければいいんですけど。“誰が読んでも笑えないよ”って言われて。
きたがわ:え、全然面白かった!
森川:きたがわ君!
きたがわ:はい。
森川:今1900何年ぐらいの話ししてます?
きたがわ:70年代の話です。
森川:70年代ですよね?
萩尾:まだ皆さんが10歳ぐらいの頃。
きたがわ:漫画黄金期ですよ。
森川:そうですね。
きたがわ:70年代は本当にメジャーな雑誌で萩尾先生とかは星野(之宣)先生もそうですけど、SFが描けた時代なんですよね。今はあんまり、スペースオペラとか描く人もいなくなってしまったけど、やっぱり皆さん「2001年(宇宙の旅)」とか見ながら背景とか頑張って描いてたんだろうなと。
萩尾:「2001年(宇宙の旅)」もすごい映画でしたね。
きたがわ:いや、本当に素晴らしい映画で。デジタルじゃなくてほぼアナログですからね。
萩尾:そうなのよ!それがすごい。

レイ・ブラッドベリについて

きたがわ:それが本当すごいです。ブラッドベリがお好きだっていうお話なんですけど。ブラッドベリだとどの辺を読まれたのかな、と。
萩尾:最初に読んだのが「十月はたそがれの国」の短編集で、それから「ウは宇宙船のウ」で。それからブラッドベリという名前がつくとフラフラと行って買ってしまうというのが続きまして。かなり、80%ぐらいまで読んだんじゃないかと思います。
きたがわ;ブラッドベリのどういうところが萩尾先生は好きなのかなと。
萩尾:まず文脈がね、音楽か詩のように美しいんですね。一つには。それから主に短編なんですけど、その中に一つの世界観がきちんときれいに収まっている。主人公が女の人であれ、少女であれ少年で…あ、そうだ、子供が結構出てくるのが多かった。それは好きでした。ブラッドベリは私の好きなSFとファンタジー、幻想の要素がすごく美しくミックスしていて、読んだら怖かったり、うっとりしたりという楽しみがいくらでも味わえました。

サキの作品をコミカライズしたお話

きたがわ:萩尾先生はサキとかも読まれましたか?
萩尾:はい、読みました。
きたがわ:70年代の頭くらいに『少年マガジン』でサキの短編をいろんな漫画家さんがなんか読み切り連作したのありました。
萩尾:ありましたねぇ。
きたがわ:結構その辺を読まれたのかなぁと思って。
萩尾:多分、皆さんが描かれたものは、この人が描くとこんな感じになるのかと、面白く読んだ思います。上村一夫先生とか何人か描かれていたかなと。
萩尾:上村一夫先生、何描いてたんでしたっけ?
きたがわ:なんだっけな…。
萩尾:もう歳だから出てこない。ちょっと調べてみます、あとで。
きたがわ:森川さん、何かこうもうちょっとメジャーな方向に戻してもらえません?
森川:残され島の森川ですけど。あの、僕『少年マガジン』なんですけど、今の話は知りませんでしたね。みんなで同じ題材で描くんですか?
きたがわ:サキの短編をいろんな作家さんがいろいろこう描いた…
森川:チョイスして描くわけだ。そういうのがあったんだね。

(注:このサキの連作短編、上村一夫先生は「灰色の森」です。初出1970年第28号。作品は「妄想鬼―サキ短編傑作集」に収録されています。1979年6月15日発行。ほかに、松本零士「妄想鬼」、真崎守「運命」、辰巳ヨシヒロ「人猫」、川本コオ「古井戸におちた悪魔ちゃん」、いけうち誠一「おせっかい」、石原はるひこ「ひとでなし」の全7編)

当時の『少年マガジン』の掲載作品について

萩尾:なんかあの頃の『マガジン』すごく冒険した頃で。
きたがわ:冒険してた。
萩尾:青年漫画っていうのが確立されていない端境期だったんですよね、微妙に。だから、少年漫画は少年漫画のままでいいのかっていうのが、どうも『少年マガジン』のコンセプトだったらしくて。いろんなものに手を出していた。これはどうだ、あれはどうだっていって。だからね、高校生の女の子が妊娠して悩むなんていう上村一夫さんの話も載ってたりして。(注:「密猟記」でしょうか?)「なんか、これタブースレスレだね」っていう感じで。大人漫画だって当たり前なんだけど。
きたがわ:山上たつひこ先生の「光る風」(1970年第18~47号)とかも、あれも今だったら絶対無理ですよね。
萩尾:そうですね。あの頃に描かれた作品ですよね。
森川:あ、あの頃か。モー様から見て、少年誌どれほどモー様が読んでるかはわからないんですけど、どういう感想ですか?少年誌っていうのを読んで。
萩尾:少年誌のどこら辺の話をしましょうか?

石ノ森章太郎先生について

森川:とりあえず「009」が好きだってのを聞いたんですけど。
萩尾:はい、『週刊少年キング』に連載していました。
森川:あ、キング時代の!
萩尾:高校の頃かな、じゃあ。
きたがわ:僕よりちょっと年上ぐらいの女性の少女漫画家さんとかから話を聞くと、皆さんやっぱり石ノ森章太郎先生の描く男の子が大好きなんですよ。
森川:島村ジョーにやられてんだよね。
萩尾:やられました。
きたがわ:手塚先生の描く男の子よりも、やっぱり石ノ森先生の男の子みたいなんです。
萩尾:いや、もうね、可愛いんです。まぁ色っぽいっていうかね。手塚先生のはね、正義の味方っていう感じで。それぞれナイーブな線なんですけど。石ノ森先生のね、目と身体の線、ペンのライン、あれがね、なんかこう、しとやかで。それからなんかね情感があって。それでこうイケメンにコロッとね騙されるみたいじゃないけど。いやいや、ほざされる…そういう引き寄せるものがあるんですよね。
きたがわ:なんか表情とか切ないですよね。
萩尾:はい、そうですね。だから「ファンタジーワールドジュン」なんて描かれてましたけど。あそこも行くまで一気って感じですよね。ですから手塚先生のキャラクターってもうちょっと健全で人間っぽい、足の裏が地についているような確かさがあるんですけれど。石ノ森先生はなんか風のようにどっかに行ってしまうんじゃないかって感じの。悪いキャラクター描いてても、良いキャラクター描いても不思議な魅力がありましたね。
きたがわ:横山光輝先生の描く男の子とかどうでした?
萩尾:それは手塚先生経由で。やっぱりがっしりしていますよね。それで、横山光輝先生、面白いことに、コマ割りのパターンが基本路線からほとんど外れないんですよね。「伊賀の影丸」もそうだし「鉄人28号」もそうだし。それで私、絵を描く時に結構、横山先生の真似をしていたんです。なんでかというと、ページを開くとね、そこにね、右向きも左向きも、それから斜め向きも後ろ向きも、全部入ってるんですよ。しかもね、あんまり大きさは変わらないの。キャラクターの顔の。だからね、すごく模写しやすいし、それからもう一つ、読みやすいんです。で、それでいくと手塚先生、石ノ森先生はもっとロングになったり、ズームになったりというリズムが非常に緩急自在で、激しいところがありました。基本に戻りたいと思うと、私は横山先生の画面を思い出して、こうしたらこんなふうに構図をとれば読めるんだとかね。なんか目線の勉強みたいなものをずいぶん習った気がします。
きたがわ:コマ割りの実験っていう意味では石ノ森先生がすごかったような気がするんですけど。で、やっぱり萩尾先生は石ノ森先生のコマ割りとか意識されたりはしたんですか?
萩尾:なんかもうスムーズに入ってきたもんで意識するもなにも…。
きたがわ;「(ファンタジーワールド)ジュン」とかのすごい縦長のコマ割りとか、こんな縦に細く切るんだみたいなとか、今見ても結構衝撃なんですよね。
萩尾:そうですね。どこまで縦に細く切れるんだろうとかね。定規持ってきて測ったりとかね。私最初の頃、ネーム…話が詰まりすぎて、どこまでコマを小さくしても読者は読んでくれるのかっていうの悩んで。じっーと見ていたら、望月三起也先生がね、結構小さいコマ小さく描かれるんですよね。
きたがわ:あ、そうかもしれないですね。
萩尾:はい。それで、じーっと見ていたら、4段になったうち、さらに小さく切って、さらに小さいコマがあったんです。そこにセリフが入ってるんですよ。行数数えたら4行入ってる。それがするっと読めるんですね。だから“よし、最小のコマはこれにしよう”と決めて。4行のセリフが入れば大丈夫(笑)。基本にして、ちょっと描いたりしてました。
きたがわ:望月三起也先生は僕、子供の頃はそんなわからなかったんですけど、今見返すと当時からとても絵が上手な方ですね。
萩尾:すごい上手いですよね。
森川:映画的な見せ方ですよね、望月さんってね。今「ワイルド7」の表紙をパっと出そうとしたんだけど、この表紙をバって出すと、YouTubeでBANされそうな表紙だったんで(笑)それぐらい色っぽい人描きますよね、この人はね。
萩尾:本当ですね。

石ノ森先生と萩尾先生の作品に通じるもの

森川:石ノ森さんの絵っていうのは、僕から見たらすごい儚げな絵で。
萩尾:はい。“儚げ”っていう表現はピッタリですね。
森川:萩尾さんの漫画にも本当、そこ通じるものがあるなぁと思って
きたがわ:なんかやっぱり「龍神沼」とか読むと、ちょっと萩尾先生の漫画に通じる雰囲気あるような。
萩尾:素晴らしく美しい話ですよね。
きたがわ:石ノ森さんがすごいのは、結構女の子の気持ちみたいのをすごく丹念に描くっていうか。「龍神沼」の女の子も、男の子に気づいて欲しかったみたいなシーンとかあるじゃないですか。ああいうのって当時の少年漫画の男の人、絶対できなかった気がするんですね。
萩尾:あぁ、そうですよね。そう言われてみれば、あのそうそう。それで女性ファンが多い理由にもなるんじゃないかしら。木の上に登ってね、ボンとしてるところとかね。
きたがわ:やっぱり石ノ森先生は、歳の近いお姉様がいらっしゃったじゃないですか。その影響がすごくでかかったと思う。僕もやっぱり2つ上の姉がいたんで、少女漫画で全く抵抗になかったっていうのがあって。
萩尾;はい、それは素晴らしい環境ですね。

きたがわ先生が今あらためて萩尾先生の作品を推す理由

森川:実はですね、きたがわ翔は3時間“今だからこそ萩尾望都を読むべき”って語ってるんですよ。なぜ今、萩尾望都かっていうのはきたがわ君、あるかな?
きたがわ:やっぱり今ってスマホ世代だと思うんですよね。結構スマホっていうのは、どちらかっていうとこう物事を両極端に捉えがちというか。答えがパって出てくるんで、物事に対して、一つの答えを求めるときにスマホ世代ってその簡単に答えが出てしまうんで、答えを求めがちなんですけど。やっぱり萩尾先生の漫画ってどんなテーマでも結構アンビバレントに描かれているというか。答えをはっきりと決めないんですよね。
萩尾:まぁ、そうですね。
きたがわ:そこはその人その人の想像力でちゃんとまかなってほしいって。それは読者をすごく信用してるからできる、本当に素晴らしいことなんですよね。だから今の時代こそ、やっぱり萩尾先生の漫画を読んで、アンビバレントなものっていうのが世の中にたくさんあるってことをわかってほしいって僕はすごく思っています。
萩尾:ありがとうございます。
森川:きたがわ先生、ありがとうございます。では、きたがわ君、もうちょっと時間なんで、大丈夫かな?
きたがわ:もう充分。

萩尾先生から森川先生へ質問

萩尾:森川先生に、最後に一つ質問していいですか?
森川:はい、はい。
萩尾:私ね、一歩君が本当に明るくて、もう純粋なのでね。ちょうどそのあと「あしたのジョー」を読んでみて、すごい重い話でしょう。矢吹君はね、どんどん頑張るんだけど、いろんな目にあって落ちていくし。試合ごとに、もし一歩君がそばにいたら、何て言っただろうってね。もうちょっと明るい声がけをしてくれただろうかと。ちょっとそんなこと考えちゃうんですよ。どうでしょう?
森川:矢吹丈に一歩が。
萩尾:「うるせぇよ!」とか、バンって突き倒されますかね?
森川:きっとね、そばにいたら、矢吹丈はああいう性格なんで、一歩いじめると思うんですよね。
萩尾:え、いじめますか?
森川:「俺の方が強い」って言い出して、ガシガシガシガシやるんじゃないかなぁ。一歩、今セコンドやってますんで。たぶん矢吹丈に言う言葉は“ガード固めろ”って言うと思います。矢吹丈パンチもらいすぎなんで、ちゃんとガッチリとガードを固めて、で“カウンターを狙ってください”っていう、本当に真面目なこと言うと思います。

エンディング

きたがわ:すごい、今の萩尾先生の質問で、めちゃめちゃ感動したんだけどさ。今の萩尾先生の質問って萩尾先生が「新選組」読んだ時の感じに近いんだよね。
萩尾:そりゃそうだ、妄想…(笑)
きたがわ:だから萩尾先生が「新選組」を読んだ時の感じをいまだにずっと持ってらっしゃるということにすげえ今感動しちゃったんだけど。
森川:いや、素晴らしい。
きたがわ:だって10代の頃の感覚をいまだに持っていらっしゃるって、すごくないですか?
萩尾:妄想を持ってるんでしょうね。
きたがわ:でも、漫画家に一番必要な部分ってそこなんで。やっぱり萩尾先生のすごさが今わかりました、よく。あらためて。
森川:いや、素晴らしい。じゃあ、あの熱のこもったきたがわ翔の答え合わせの時間はここで終わりでいいですかね?
きたがわ:はい、もう充分でございます。
森川:何かあったら、またやりましょうね。
萩尾:すみません。最後になっちゃいましたけど、きたがわ先生もあの、双子の話を描いてらっしゃるんですね。
きたがわ:あぁ!ちょっと、でも、あの…結局うまくいかなくて、大失敗してしまったんで、すみません…(笑)。
萩尾:そうだったんですか?
きたがわ:そうなんです(笑)。
萩尾:私まだ途中までしか読んでないんで。
きたがわ:いやいやいやいや!すみません、すみません…。僕のは読まなくていいです…。
森川:今んとこ、すげぇ面白いんで、カットしないでくださいね。編集しないでくださいね。
きたがわ:萩尾先生に俺の漫画を読まれるのはちょっと…
森川:ではですね、萩尾先生、お願いがあるんですけど。日本漫画家協会にいる新人の方へとか、新人の方のアドバイスをいただいて、最後に“漫画家協会に入ろう”って言って終わりたいんですけど。それ、きたがわ君にもお願いしたいんですけど。3人で。
萩尾:若い方はとにかく体力がある。体力がなくなった年寄りから言う野暮なアドバイスと思ってください。体力があって、若くて頭がはっきりして、目がちゃんと見えるうちにどんどん仕事をしましょう、というのがだいたい若い方へのこの頃のアドバイスです。で、漫画家協会に今はねパーティーとかなくなっているんですけど、前はあって、いろんな漫画家さんに会って、いろんな人と会えて、そこで意見の交換ができたから。そういう場がまたできるといいなと思います。そこで友達もできるだろうし。普段引きこもって一人で描いてる漫画家ってね、引きこもっちゃってる。一人で全て仕事ができるけど、でも好きなものを話し合える友達がいるのは素晴らしいことだから。漫画家協会に入って、誰かと会うなりして、自分の世界を広げていってほしいなと思います。
森川:素晴らしいです。ありがとうございます。せーの漫画家協会に
3人:入ろう!
森川:ありがとうございます!今日は2人ともありがとうございました。
きたがわ:ありがとうございました。
萩尾:どうも、お二人ともお疲れ様でございました。またよろしくお願いします。オタクな話がたくさんできて嬉しかったです(笑)

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