2026年1月14日、萩尾望都先生が第71回小学館漫画賞の審査委員特別賞を受賞されたことが発表されました。
萩尾先生、おめでとうございます。
授賞理由:長年にわたる作家活動を通して、少女漫画、広くは日本の漫画を“文学・芸術”として評価される礎を築き、国際的な海賊版対策の先導にたち積極的に活動された功績に対して贈呈いたします。
受賞者略歴・主な作品
生年月日:1949年5月12日
出身地:福岡県大牟田市
デビュー作:『ルルとミミ』
他代表作:『ポーの一族』『トーマの心臓』『11人いる!』『銀の三角』『イグアナの娘』『マージナル』『半神』『王妃マルゴ』など。
日本SF作家クラブ、日本漫画家協会に所属。女子美術大学客員教授。2012年紫綬褒章受章、2016年朝日賞受賞など受賞多数。2019年5月大英博物館「The Citi exhibition Manga」の原画展に参加し現地で講演を行った。2019年には文化功労者に選出。2022年旭日中綬章受章。2022年ウィル・アイズナー賞コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)入り。2024年アングレーム国際漫画祭にて第51回特別栄誉賞受賞。現在、月刊flowers(小学館)にて『ポーの一族』の最新エピソード『ポーの一族 青のパンドラ』を精力的に連載中。
審査委員(五十音順、敬称略)
川村元気、嶋木あこ、島本和彦、曽山一寿、高瀬志帆、ブルボン小林、松本大洋 (以上7名)
決定!第71回小学館漫画賞!!より引用

受賞理由の前半部分については解説の必要はないと思いますが、後半の「国際的な海賊版対策の先導にたち積極的に活動」について補足します。
2023年10月8~12日、京都で「IGF2023」が開催されました。以下、総務省のサイトより引用。
IGF(インターネット・ガバナンス・フォーラム)とは、インターネットに関する様々な公共政策課題について、政府、民間部門、技術・学術コミュニティ、市民社会等のマルチステークホルダーが対等な立場で対話を行うインターネット政策の分野で最も重要な国連主催の国際会議の1つです。
この会議に、小学館、集英社、講談社、KADOKAWA、 スクウェア・エニックスの出版5社から構成される海賊版対策チーム(通称JPMAC)が参加しました →IGF2023 in Kyoto 出版5社海賊版対策チーム参加報告 (PDF)
このチームの活動の一つとして「漫画文化とインターネット・ガバナンス~海賊版との戦い~」というテーマのパネルディスカッションを企画。萩尾望都先生はこちらに登壇されています(→IGF2023に萩尾先生が登壇されます)。
この時の動画がYouTubeにあります。萩尾先生は30分くらいから登場されます。
→「IGF 2023 – Day 2 – Workshop Room 3 – Manga Culture & Internet Governance」(1時間30ほど)
表だっては上記の活動以外は見つけられませんでしたが、その後も継続してJPMACの中で何らかの貢献があったのかもしれません。
「インターネット上の海賊版に対する 総合的な対策メニュー」2025年5月30日 内閣府、警察庁、総務省、法務省、外務省、文部科学省、経済産業省(PDF)
尚、第71回小学館漫画賞受賞作品は以下の通りです。
木村 風太 『運命の巻戻士』月刊コロコロコミック(小学館)
田村 隆平 『COSMOS』サンデーGX(小学館)
龍 幸伸 『ダンダダン』少年ジャンプ+(集英社)
江口 夏実 『出禁のモグラ』モーニング(講談社)
真造 圭伍 『ひらやすみ』ビッグコミックスピリッツ(小学館)


